ウィルパワーとは簡単に言えば集中力の源です。
この集中力の源は私達の頭の中、脳の前頭葉にあります。
他の動物に比べて、人の前頭葉は大きく、ウィルパワーという力を獲得しました。
ウィルパワーは思考や感情をコントロールする力です。
この力のメカニズムを知れば集中力をコントロールし作業効率を上げることができます。
今回はこのウィルパワーの仕組みと鍛え方を解説していきます。
ウィルパワーの仕組み
ウィルパワーについて重要なのは次の2つです。
・ウィルパワーの出どころは一つしかない
・ウィルパワーには総量に限りがある。
ウィルパワーの出どころは一つしかない
私たちは、仕事、ダイエット、スポーツ家族とのコミュニケーションといった行動を切り離して生活しています。
例
- 仕事が行き詰まっていることとダイエットを続けられるかどうかは関係ない。
- 家族とのコミュニケーションがうまくいってなくても、オフィスに行けば気持ちが切り替わる
- スポーツに没頭してリフレッシュする・・・・・・・・etc
こうした考え方の根本には仕事、プライベートなど、それぞれに使うウィルパワーは別であるという思い込みがあります。
実はそうではありません。企画書を仕上げること、間食の間にチョコレートを我慢すること
全く関係ない行動でも、使われるウィルパワーは同じなのです。
ウィルパワーの総量には限りがある
ゲームのキャラクターの体力、魔力を思い浮かべてください。
敵の攻撃を受けると体力が減り、魔法を使うと魔力が減っていくように
ウィルパワーにも一定の量があり集中力を使うたびに少しずつ消耗していきます。
ゲームで薬草を食べると、体力と魔力が回復するように
ウィルパワーも良い睡眠、エネルギー源となる食事を取ることで回復します。
作業効率を上げる!ウィルパワーの鍛え方
上記で解説した通り、ウィルパワーとは集中力の源です。
ウィルパワーを鍛える事で集中力が上がり結果的に、
あなたの作業効率を上げることができます。
ウィルパワーを鍛える方法は2種類しかありません
・ウィルパワーを増やす
・ウィルパワーを節約する
ウィルパワーを増やす
1つ目はウィルパワーをトレーニングによって総量を増やす方法です。
ウィルパワーは筋力と同じで持って生まれた個人差があります。
しかし、筋力も筋トレをして鍛えることができるように、
ウィルパワーも鍛えて増やすことが可能です。
トレーニング方法はいろいろありますが最も効率が良くて、手軽にできるトレーニングは
『姿勢』を意識することです。
ウィルパワーを増やすトレーニングで必要なのは、無意識の行動に「はっ!!」と
気づき、改めるという行動です。
その行動を繰り返せば、繰り返す程、ウィルパワーを鍛えることができます。
姿勢を保つという行動は普段なかなか意識しない行動です。
しかし、姿勢に気をつけることを意識することで、無意識の行動を強く意識します。
例
- 猫背になったら胸を張る
- 机に肘を付いたら、背筋を伸ばす
- 足を組んだら座り直す
文章では簡単そうですが実際に実行してみると想像以上に集中力を使います。
ウィルパワーを節約する
「ウィルパワーの仕組み」で解説した様に、私達は様々な行動で、
ウィルパワーを消費しています。
それはウィルパワーの出どころである、前頭葉が
「何をやる」「何をやらない」「何か望む」という選択や決断を担う領域だからです。
ウィルパワーを消費する例
- デザートを食べた買ったけど、ダイエット中だから我慢した
- 妻に文句を言われて、言い返したかったけど、、、できなかった
- セミナーに出て、三年後の自分を想像してみた
ではウィルパワーを節約するためには、どうしたらいいのか?
それは「習慣化」です。
人は行動すればするほど疲れが溜まっていくと思い込んでいますが。
正確には、行動ではなく、選択と決断よる意思決定によってウィルパワーが消費され疲れているのです。
だから決断をすぐ下せる。即決できる仕組みを作るために
習慣化をした方がいいのです。
例えば、自転車、
最初は自転車に乗る度に「さぁ乗るぞ!」と意気込み、「最初は右足から踏み出して」
と考えて動作に集中していますが次第に無意識で自転車を漕げる様になります。
それはウィルパワーが消費されなくなるからです。
人は何かを集中して取り組む時は前頭葉を使いますが
習慣化して無意識に行動できれば小脳を使う様になるのです。
よく集中力が高いと言われている人達は、ウィルパワーを消費せず集中しています。
そして余ったウィルパワーをより重要なことを習慣化させるために発揮しているのです。
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